美味しいワインを造るために、自然に敬意を払う
マルセル・ラピエールのポリシーはシンプルです。
「美味しいワインを造る」
ただそれだけ。
そのために、除草剤は使いません。
除草剤を使うと、草だけでなく、その畑に生息している酵母菌も死んでしまうから。
生きた酵母菌がブドウに付着していれば、自然にアルコール発酵を促すので、あえて酵母を添加する必要がありません。
一般に、ワイン生産者は、自分の好みの酵母(培養酵母)を使いますが、使い慣れた酵母であれば、発酵のプロセスを熟知しているので管理がしやすいからです。
しかし、ラピエールのように、土着の酵母(天然酵母)を使うとなるとそうはいきません。畑には何種類もの酵母が生息しているので、年によって優勢となる種類が異なるのです。
ある酵母の発酵のプロセスを理解したとしても、次の年にも同じものが付着し、経験を応用できるとは限りません。 ラピエールは美味しいワインを造るために、あえてそうした困難なワインづくりを実践しているわけです。 |